君の倖せを祈れない (オフコース)
1984年のシングル「夏の日」のカップリング曲。この曲はオリジナル・アルバムには収録されておらず、ベスト盤か企画盤でしか聴くことが出来ない。作詩・小田和正、作曲・松尾一彦という当時のオフコースの「三つ目の顔」とも言うべき作品。ボーカルはもちろん松尾さんである。
この曲は恐らく、4人での再スタート・アルバム「The Best Year Of My Life」と同時期にレコーディングされていたと思うのだが、何故にこの曲をアルバムから外したのか・・・。まぁ「アルバムからのシングルを売るためには、B面が新曲で無いとアルバム購入者は買わないだろうから」という当たり前の理由だろうが、それでこの曲を外してしまったのならば、それはあまりに勿体ない。松尾さんの曲の中でも1,2を争う、いや、4人のオフコースを代表する曲に選んでも遜色ない仕上がりの曲だ。美しいメロディーラインとヒリヒリするような突き刺さる歌詞。A面の「夏の日」のような夏もあれば、この曲のような夏もあるというわけ。この対比にはアルバムを聴いているかのような流れがある。B面は決しておまけではないという事をオフコースは主張したのだろう。
この曲がアルバム「The Best Year~」と違うところがあるとすれば、音の厚さという点かな。アルバムはライブを想定していなかったとはいえ、やはりバンドとして表現できる範囲内のサウンド、かなりストイックなサウンドであったと思う。つまりライブで演奏した場合、レコードのイメージと掛け離れたアレンジにならないような配慮があったと思うのだ。それは技術的にと言うよりも、物理的な問題であったと思う。当時のオフコースには「サポート・メンバーを付けない」というプライドがあったからね。まぁ結果的にライブではサポートを入れることになったのだが、流石に4人では成り立ちようがないからね。ロックンロール・バンドならともかく・・・。
で、この曲。バラードではあるが、音がかなり厚い。恐らく実験的なものもあったのだろう。DX系のシンセが出てきた辺りだからね。小田さんも4人時代はDX-7を使っていたと言うし。それとこの曲は良い意味でラフに録られているようで、それが楽曲にダイナミックさを与えているように思う。松尾さんのギターソロなんかは圧巻。電子ドラムやリバーブの深さなどに時代を感じなくもないが、それを超越して現在でも違和感ないところは流石だ。
4人時代のリマスター盤は1枚も出ていない。「ファンハウス」というレコード会社は合併に次ぐ合併で無くなってしまったし、現在ではレーベルも無いんじゃないかなぁ?何とかリマスター(出来ればリミックス、もっと言えばリレコーディングで。楽器類だけ)で出してくれないものかと・・・・。
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コメント
思春期の頃にちょうど出たレコードだったのでよく物思いにふけりながらこの曲を口ずさんでいました。松尾さんの曲もホントにいいですよね。でもこの曲のレコードはあってもプレイヤーがないのでずっと聞いてないです・・・(涙)。
投稿: ゆうづき | 2006年7月19日 (水) 23時05分
ゆうづきさん、こんにちは~!
えっ!!それは勿体ないですね~!でもこの1曲のためにベスト盤を買うのもなかなか勇気が要りますからねぇ。最近はレンタル屋にもオフコースはあまりないし・・・。メールを頂ければお力になれると思いますよ。
投稿: DW | 2006年7月19日 (水) 23時46分