New Year's Day (あんべ光俊)
1984年に発表された曲。発表とは言っても音源化されたわけではなく、ライブで初披露されたのが1984年ということ。それ以降ライブで披露されることはあっても、これまで音源化されたことはない。
元々は1984年暮れからのコンサートツアー「The New Year's Day~君の街では雪は降っているかい~」のために制作された曲。とは言ってもツアー初日の新潟では間に合わず、2本目の水戸でのライブからメニューに加わったのだった。この頃のあんべさんのライブはバンドスタイルでロック色の濃いものだったのだが、この曲のバンドバージョンは存在していないと思う。このツアーの時もアンコールに弾き語りで歌っていた。俺がこのツアーを観たのは12月の大阪厚生年金会館中ホール。中学3年生の冬の日のことであった。
「この曲は音源化されていない」と書いたが、実はオフィシャルな音源がひとつだけ存在する。それは1989年か90年辺りのファンクラブ会員宛に送られたカセットテープである。そこにはあんべさんからのメッセージと、その時の新曲「少年の樹」(後にソニーから発売されたアルバム「夢の扉」に収録)と共にライブ録音されたこの曲が収録されていたのだった。その当時のあんべさんは3~4年レコード・リリースをしていない状況だったので、そのテープはとても嬉しかったのを覚えている。今でもそのテープのまま、大切に保管している人も多いだろう。
曲としてはあんべさんらしい凛としたメロディーの綺麗な曲で、新たな年を迎える決意が漲っている歌。アルバム的に言えば「REAL FANTASY」と「STEEL TOWN」の狭間にある曲で、この曲を聴く限りでは後に訪れるアメリカン・ロック路線を想像するのは難しいと思われるほどの繊細なメロディーである。しかしその振り幅こそがあんべ光俊というアーティストの最大の魅力であり、その根底にあるのはメロディーを聴かすことの出来る「美しい旋律」という事なのだろう。サウンドという装飾品に耳を奪われがちであるが、本当のところいつの時代もあんべさんは変わっていないのではないかとも思う。
この曲をきちんとした音源で聴きたいと思っているファンも少なくないのではないだろうか。俺もそんな一人。あんべさんにはライブでしか聴けない(聴けなかった)曲が多数存在する。それらを新曲としてレコーディングする日は来るのだろうか。20年越しに待っている人もきっと多いに違いない。
↑この曲は入っておりませんが、この辺り(1984年)に出来た曲という事で・・・。
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