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2008年11月28日 (金)

小田和正 東京ドーム公演

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11月26・27日の両日、東京ドームへ行ってきた。
小田さんのツアー「今日もどこかで」の追加公演、「きっとまたいつか」である。
この手のライブに2日続けて行くということはこれまで無かった。基本的に俺は1ツアー1回観れば満足する方。「予め曲順が判っていると面白くない」みたいなところもあるので、どんなアーティストも大抵1回。オフコースの最後のツアー「Still a long way to go」は結果的に4回行ったけれど、それはそれで正解だった。まさかそれが最後のツアーになるとは思わなかったから。オフコースの解散はそのツアー終盤に発表されたのだった。

9月の武道館ライブがあまりに素晴らしかったので今回行くことにしたのだが、何と言ってもあの東京ドーム。ある決心をして今回のライブに挑んだのであった。まぁ「挑む」ったって俺がライブをやるわけでもないのに。まぁそれは後ほど語ることにして。

結論から言うと、本当に素晴らしいライブであった。バンドメンバーは今ツアー「今日もどこかで」のメンバーにストリングス4人が加わるという編成。それはそれは追加公演に相応しい豪華編成であった。

キーボードの栗尾(直樹)さんはいつもの機材に加え、何と!フェンダー・ローズとプロフェット5を弾いていた。このツアーではその2台も常にあったのだろうか。全然気が付かなかったな。「Yes-No」ではあのフレーズをプロフェットで奏でていた。尤もそれはサックスとのユニゾンだったので、あの音色はそれほど聴こえなかったのだが。「思いのままに」のシンセソロはトライトンで弾いていたようだが、どうせならプロフェットでやってくれれば良かったのに。恐らくこの2台はビンテージ品ではなく、近年再生産したデジタル版であるだろうが、あの風貌がスクリーンに映ったというだけで大興奮。全然関係ないところで「おぉ~!」と声を出してしまう私なのであった。

中盤に「懐かしい歌」が演奏された。とは言っても、残念だったのは殆んどが小田さんのセルフカバーのバージョンによるものだったこと。「もう歌は作れない」なんて折角ストリングスがいるのだから、オリジナルのアレンジでやってくれれば良いのに。でもそういう部分が嫌でリメイクしているということであればそれも致し方ない。「やさしさにさようなら」なんて歌詞まで変わっているのだから。もはや俺にとってはそれぞれが別曲のような感じなのである。

小田さんは何回も「ドームがこんなに広いとは思わなかった」というようなことを言っていたけれど、小田さんにとって東京ドームは初めての場所ではない。あれは1989年2月26日。約20年前。オフコース最後のライブは出来て間もないこの東京ドームだったのである。しかしそれについては全く触れなかった。考えてみれば、オープニングのアニメーションでもオフコースの最後は1982年であるかのようになっている。4人のオフコースについては小田さんも色々思うことがあるのだろうが、ライブでは4人のオフコースしか知らない俺からするとそれは少々寂しい。でも解散ライブで最後のアンコールを終え、楽屋にも帰らずそのまま帰ったという小田さんの胸中には、そうした行動を取ってしまうほどの嫌悪に満ちた複雑な思いがあったのだろうか。やはりそんな日のことは思い出したくないのか、それともドームでやったなどという感慨もないくらいに張りつめていたのか。

1日目のアンコール最後の曲は、テレキャスター1本で何と!「きっと同じ」。この曲を生で聴くことが出来るなんて思いもしなかった。1日目は色々トラブルもあって「マイホームタウン」をおまけで歌ったりしてくれたが、最大のおまけはやはりこの曲。変な言い方だが、小田さんがこの曲を覚えていてくれたのが嬉しかった。この曲は短い曲ではあるが、間違いなくオフコースへの鎮魂歌。そういう意味ではやはり「I LOVE YOU」がオフコース最後のアルバムなのかも。それ以降はソロへの準備期間だったのかもしれない。まぁそれは結果的に、という話であるが。

とまぁこんな感じのライブ。非常に素晴らしかった!

とだけでは終わらないのが東京ドームでのライブなのである。
先に書いた「決心」をして挑む、とはどういうことなのか。
それはこのコンサートは「ライブ」ではなく、「お祭り」であると意識していかないとダメだということ。小田さんも1日目のMCで「5万枚売るのは大変でしたよ~」みたいなことを言っていたが、それは会場に入れば一目瞭然。もちろん熱心に聴き入るファンも大勢いるし、熱狂している人も少なくない。この日を本当に楽しみにしていた人も多かっただろうし、このライブで小田さんを好きになった人もたくさんいるだろう。それでもやはり、集中力の足りない観客が目立った。どんな曲を演奏していても通路にはひっきりなしに人が通り、演奏中はもちろんのことMCの時でも喋り続けている人達もいる。それはそれでコンサートの楽しみ方としては自由で良いのだが、その雰囲気は通常のライブではやはりあり得ない。特に小田さんを好きでは無い人もいただろうし、付き合いで来ていた人もいるだろう。3曲目くらいで帰る人もいたし、寝ているんじゃないかと思う人さえいた。それを否定するつもりはない。何故ならこれは「お祭り」なのだから。5万人の会場での一体感はやはり難しい。俺はこれまでに2回東京ドームでのライブに行ったことがあるが、これまでは全て本当に特別な催しだった。初めてのドームは先ほど書いたオフコースの解散ライブ。この時はもう最後だということで、観客にはステージを凝視するほどの一体感があった。2回目は1989年のアムネスティ・イベント。ブルース・スプリングスティーンが来るということで凄まじい盛り上がりだった。滅多に来ない人が来るという盛り上がり。これも同じような「お祭り」であるが、本当にみんな待ち侘びていた感じで他に出演したアーティストには申し訳ないほどだった。観客の9割はスプリングスティーン目当てだったように思う。その時は狂喜乱舞の一体感。でもそれは、特別な人が来る特別な出来事だったわけだから。

しかし通常のツアーの場合、なかなかそうはいかない。5万人を集めるということはそういうことなのだ。俺は端から「そういうことだろうな」という覚悟があったので、「やっぱりそうだったか」と思う程度で済んだ。これを通常のライブのような「作品」としての期待を持ってしまったら大きく裏切られたかもしれない。小田さんやバンドメンバー、スタッフには何の落ち度も無いのに、明らかに集中力を欠いたお客の所為で「酷いライブだった」という風になりかねない。でもこれはお祭り。「今日もどこかで」というツアーの成功をみんなではしゃいで祝うお祭りだったのだ。そうであるならばやはり非常に良いライブだった。2日間行って本当に良かった。

このようなお祭りもたまには良いけれど、やはり通常のライブをきちんと観たいとも思った。技術の進歩で音は格段に良くなったとは言っても、そこはやはり東京ドーム。音楽を音楽として聴くにはやはりちょっと辛い。MCですらグワングワンに廻るし、ベースの音はモコモコ。イヤーモニターとは言え、小田さんもやはり聞き辛かったようだ。このメニューを通常のホールで聴いたら何百倍も素晴らしかったのは確かだろう。まぁそんなことを言ったらキリが無いか。でもそんなことを含めても楽しい2日間であった。やはり小田さんは良い。やっぱり神様だった。

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コメント

稲葉さんのギターは、ポールリードスミスではなく、ESPですよ。
あと、きかせての高音は、有賀さんではなく、稲葉さんと木下さんだそうです。

投稿: 小田さんファン | 2009年1月 7日 (水) 00時21分

>>小田さんファンさん
あらら、そうでしたか。てっきりPRSかと思ってました。コーラスもそうでしたか。お恥ずかしい限りで・・・。すみません、勝手なこと書いて。情報ありがとうございました。間違っていた箇所は削除しておきますね。

投稿: DW | 2009年1月 7日 (水) 00時29分

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